豊田通商（8015）は、リサイクル事業を重点分野の一つと位置付け、その一環として米国の金属リサイクル大手ラディウス・リサイクリング（オレゴン州）を子会社化することで、北米における高品質な再生資源の供給強化を図る。

ラディウス・リサイクリングは1906年に設立され、米ナスダック市場に上場する企業。米国、カナダ、プエルトリコに100以上のリサイクル拠点を持ち、オレゴン州では電炉を運営。使用済み自動車や金属スクラップから鉄やアルミを回収・加工し、再資源化する事業を展開している。2024年8月期の業績は売上高4050億円、営業損失434億円、純資産925億円となっている。

今回の買収は約9億700万ドル（約1344億円）で実施される。豊田通商は米国子会社豊田通商アメリカ（ニューヨーク）が設立する買収目的会社を通じ、逆三角合併の手続きでラディウスの全株式を取得する予定。買収の完了は2025年7～9月を見込んでいる。