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長谷工コーポレーション、ウッドフレンズをTOBで子会社化

マンション建築大手の長谷工コーポレーションは、戸建住宅の施工・販売を手がけるウッドフレンズ(本社:愛知県)に対してTOB(株式公開買い付け)を実施する。自社の建築技術と、ウッドフレンズが展開する「木質資源カスケード事業」とのシナジーにより、高付加価値製品の開発を目指す。

ウッドフレンズは、林業から建築・販売までを一貫して手がける製造小売(SPA)型の事業モデルを構築しており、今回のTOBにより、長谷工のグループファイナンスを活用した財務体質の改善も期待されている。

買付価格は1株あたり1,720円で、公表前営業日の終値(900円)に対し91.11%のプレミアムを付けた。買付予定株数は145万8,083株、下限は97万2,100株(所有割合66.67%)で、買付総額は約25億円となる見込み。

ウッドフレンズはTOBに賛同の意見を表明しており、株主に対して応募を推奨。TOBが成立すれば、ウッドフレンズは東証スタンダード市場および名証メイン市場の上場廃止となる見通し。

なお、大株主のベストフレンズ(所有割合42.26%)および、前田和彦会長(同3.03%)は保有株式のすべてをTOBに応募する意向を示している。

買付期間は2025年4月11日から5月27日までの30営業日で、決済開始日は6月3日を予定。公開買付代理人はみずほ証券が務める。

ウッドフレンズは1982年に設立され、建築物の企画設計、施工・販売のほか、生活環境に関連する事業を幅広く展開している。