バローホールディングス、食品スーパー運営のドミーをTOBで子会社化

食品スーパーなどを展開するバローホールディングスは、愛知県岡崎市に本社を置く非上場の同業ドミーに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施する。三河地方を中心に33店舗を展開する地域密着型のドミーを傘下に収め、スーパー事業の拡大と強化を図る。プライベートブランド(PB)商品の導入や共同調達、物流センターの相互活用などによるシナジー創出を見込んでいる。
ドミーは、会計処理上の問題により2018年に名古屋証券取引所2部から上場廃止となって以降、株式の市場売却ができない状態が続いていた。今回のTOBによって株主に現金化の機会を提供できると判断し、買収に応じる方針を固めた。
買付価格は1株あたり1,917円で、買付予定数は270万2,165株。買付下限は所有割合66.67%に相当する180万1,400株。買付総額は最大約51億8,000万円となる。買付期間は2025年7月8日から8月20日までの30営業日で、決済の開始日は10月21日。公開買付代理人は大和証券。ドミーはTOBに賛同し、株主に対して応募を推奨する。
ドミーは1913年創業の梶川呉服店を前身とし、1987年に食品販売へ事業転換。1989年に現社名に改称し、1992年に名証2部へ上場した。