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帝人、自動車向け複合材料成形事業の米国子会社TATをルクセンブルク投資会社に譲渡

帝人は、2017年に約840億円を投じて米国の自動車向け複合材料成形メーカーであるContinental Structural Plastics Holdings(現Teijin Automotive Technologies NA Holdings Corp.=略TAT)を子会社化し、北米での事業拡大を進めてきた。しかし、コロナ禍やその後の人員不足、インフレ、ストライキなどの外部環境の悪化により、利益水準は予想を大きく下回る状況が続いていた。

帝人グループの将来の柱と位置付けるには、事業安定性や成長性の観点から困難と判断し、TATの全株式を譲渡することを決定した。

TATの2024年3月期の業績は、売上高1565億円、営業損失218億円、純資産マイナス124億円。

譲渡先は、ルクセンブルクに本拠を構える投資会社AURELIUS Private Equity Mid-Market Buyoutが米国に設立した買収目的会社Stork BidCo Inc.(デラウェア州)。

取得価額は非公表。取得予定は2025年5月。