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セブン&アイ・ホールディングス、子会社のセブン銀行を持分法適用会社に

セブン&アイ・ホールディングスは、傘下のセブン‐イレブン・ジャパンなどが保有するセブン銀行の株式の一部を譲渡し、セブン銀行を連結子会社から除外する。グループとしての持株比率は議決権ベースで現在の約46%から39.9%に引き下げられる見通し。これにより、経営資源を中核のコンビニエンスストア事業に集中させる狙いがある。

株式譲渡は、セブン‐イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマルが保有するセブン銀行株を、同社の自己株式取得に応じるかたちで実施する。

セブン&アイは2025年3月、セブン銀行の非連結化方針を公表しており、今回の対応はその具体策となる。セブン銀行は今後、自律的な経営体制の下で多様なパートナー企業との協業拡大や機動的な資本政策が可能となる。一方、セブン&アイとしては、引き続き金融事業との連携を図りつつ、主力のコンビニ事業の成長を加速させる。

株式の譲渡は2025年6月24日を予定しており、譲渡価額は同年6月19日時点の終値262円を基準に算出され、総額は524億円となる見込み。