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ノジマ、FX事業子会社のマネースクエアHDをSBIリクイディティ・マーケットに譲渡

家電量販店大手のノジマは、傘下でFX(外国為替証拠金取引)事業を手がけるマネースクエアホールディングス(東京都港区)を、SBIホールディングスの子会社SBIリクイディティ・マーケットおよび日本航空(JAL)に譲渡する。事業ポートフォリオの再構築と経営資源の再配分の一環として決定した。譲渡予定日は2025年8月12日。

譲渡後の株式構成は、SBIリクイディティ・マーケットが66.6%、日本航空が33.3%を保有する見通し。ノジマは現在、マネースクエアHD株式の97.6%を保有しているが、残る役職員保有分2.4%を取得した上で、全株式を譲渡する。

マネースクエアHDは、2025年3月期に売上高52億8000万円、営業利益19億1000万円、純資産110億円を見込んでおり、堅調な収益基盤を持つ。譲渡価額は非公表。

今回の譲渡により、ノジマは本業である家電流通・小売分野への集中を進める一方、SBIは為替取引事業のさらなる拡大、JALは金融領域でのサービス展開やマイル連携等によるシナジー創出を図る狙いとみられる。