医療システムを手がけるPHCホールディングス（旧パナソニックヘルスケア）は、スイス子会社Ascensia Diabetes Care Holdings AG（バーゼル）を通じ、持続血糖測定（CGM）システム「Eversense」の販売事業を米Senseonics Holdings（メリーランド州）へ譲渡する。収益基盤の強化や投資効率の向上を図るのが狙い。

アセンシアは2020年にSenseonicsと独占販売契約を締結し、欧米で「Eversense」を展開してきたが、成長には継続的な投資が不可欠と判断。開発から製造、販売まで一貫体制を構築するためには、製造元であるSenseonicsが担うのが最適と結論づけた。

同事業の2025年3月期業績は売上高30億6000万円、営業損益は△90億円。譲渡価額は未定で、譲渡予定日は2026年1月1日としている。

なお、PHCホールディングスはSenseonics株を9.67％保有しており、両社間では人的交流も行われている。