日本産業パートナーズ、三菱重子会社の三菱ロジスネクストをTOBで非公開化

日本産業パートナーズ(JIP)が設立した投資ファンド、LVJホールディングス2合同会社は、三菱重工業<7011>の子会社でフォークリフト事業を担う三菱ロジスネクストに対し、株式公開買付(TOB)を実施し、非公開化する方針を発表した。今回の非公開化により、同事業の収益拡大や既存事業の収益力改善、さらに物流ソリューションの強化を通じて企業価値の向上を目指す。
三菱ロジスネクストは本件に賛同の意を示しているが、株主による応募の可否は個々の判断に委ねるとしている。TOBが成立すれば、同社は東証スタンダード市場から上場廃止となる予定。
TOBの買付代金は約584億9800万円で、買付価格は1株あたり1537円。これは公表前営業日の終値1788円に比べて14.04%のディスカウントとなる。買付予定数は3806万68株で、下限は241万700株(所有割合22.56%)。応募株数が下限に満たない場合は買付を行わない。
買付期間は2025年12月下旬から20営業日を予定しており、決済開始日は2026年1月下旬。公開買付代理人は大和証券が務める。
なお、三菱ロジスネクスト株の約64%を保有する三菱重工はTOBに応募せず、同株式を約744億円でLVJに譲渡。その後、議決権を持たない形で300億円をLVJに出資する計画となっている。