ダイセキ、子会社のダイセキ環境ソリューションをTOBで非公開化

ダイセキは、産業廃棄物処理や土壌調査を手がける子会社ダイセキ環境ソリューションをTOB(株式公開買い付け)により完全子会社化する。これにより、顧客基盤の共有による事業基盤の強化、新規事業の推進加速、親子上場の解消による利益相反回避など、さまざまな相乗効果を見込む。

ダイセキ環境ソリューションはTOBに賛同しており、株主に応募を推奨している。TOB成立後、同社は東証スタンダード市場から上場廃止となる予定。

廃棄物処理事業が資源再生事業へと変化する業界環境を背景に、顧客基盤や資金、人材などの経営資源を相互活用するためには、少数株主による制約を取り除く必要があると判断した。

買付価格は1株あたり1850円で、公表前営業日の終値1157円に対して59.9%のプレミアムを付与。買付予定株数は775万4119株で、下限は所有割合12.3%にあたる206万7500株。買付代金は約143億円。買付期間は2025年10月3日から11月17日までの30営業日で、決済開始は11月21日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

ダイセキ環境ソリューションは1996年にダイセキのエンジニアリング部門を分離独立する形で設立。2004年に東証マザーズに上場、2008年に1部へ、2022年4月にプライム市場へ、2023年10月にスタンダード市場へ変更している。