トーア紡コーポレーション、中国子会社で自動車内装材用不織布メーカーの広州東富井特種紡織品を現地社に譲渡

繊維メーカーのトーア紡コーポレーションは、中国市場でEV(電気自動車)が急速に普及し、日系自動車メーカーの減産が続いていることを受け、現地事業から撤退する。広州東富井特種紡織品有限公司(広州市)は近年赤字が続いており、2024年12月期は売上高5億7500万円、営業損失9100万円、純資産7億6500万円だった。

譲渡先は、自動車用カーペットやシート材を製造する広州中桜汽車零部件有限公司(同市)。

譲渡価額は非公表で、譲渡予定時期は2025年12月。トーア紡コーポレーション傘下のトーア紡マテリアル(大阪市)が保有する広州東富井特種紡織品の全持ち分を譲渡する。