書籍用クロスや接着芯地、自動車内装用不織布などを製造するダイニックは、中国江蘇省の完全子会社・昆山司達福紡織有限公司で計画していたサーマルトランスファーリボンなど情報関連事業を中止し、同社を売却して事業の選択と集中を図る。

譲渡先は、昆山理嵘物聯科技有限公司（同省）傘下で新興エネルギー技術の開発や技術コンサルティング、不動産管理などを手掛ける昆山大同興新能源有限公司。

ダイニックは2023年に昆山司達福紡織の芯地製造を停止し情報関連事業への転換を検討していたが、市場開拓に要する時間・費用・効果を総合的に勘案し、同社の売却を決断した。

昆山司達福紡織の2024年12月期の売上高は1050万円、営業損失5810万円、純資産は8億5600万円。

譲渡価額は約14億6600万円で、2025年11月頃に同社の全株式を譲渡する予定。