出光興産、持ち分法適用関連会社の富士石油をTOBで完全子会社化

出光興産は、持分法適用関連会社である 富士石油 をTOB(株式公開買い付け)により完全子会社化します。石油製品の生産体制最適化やエネルギーの安定供給基盤の強化に加え、両社の機能やインフラの相互活用・一元化によるコスト削減など、シナジー効果の最大化を狙います。
富士石油は本TOBに賛同しており、株主に応募を推奨。成立後は東証プライム市場への上場を廃止します。
買付価格は1株あたり480円で、公表前営業日の終値332円に対して44.58%のプレミアムを付与。買収総額は約261億円です。買付予定株数は5,439万3,425株で、下限は2,769万3,547株(所有割合35.85%)。応募が下限に満たない場合は不成立となります。買付期間は2025年9月12日から10月28日までの30営業日で、決済開始日は11月5日。公開買付代理人は大和証券です。
富士石油は1964年に設立。2003年にアラビア石油と共同で持株会社「AOCホールディングス」を設立し、2013年に同社を存続会社として富士石油を吸収合併、その後「富士石油」に商号を変更しました。