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SBIホールディングス、韓国子会社のSBI貯蓄銀行を同国の教保生命保険に譲渡

SBIホールディングスは、韓国のSBI貯蓄銀行(ソウル)に対する投資の一部を回収するとともに、譲渡先である教保生命保険(ソウル)との関係強化を図る。
SBIは2013年に、経営難に陥っていたSBI貯蓄銀行の前身企業に追加出資して子会社化。短期間で再建に成功し、現在では韓国最大規模の貯蓄銀行に成長した。

今回、SBIは保有するSBI貯蓄銀行の株式100%のうち58.64%を、教保生命保険へ2025年10月末までに複数回に分けて譲渡する。
譲渡先の教保生命保険は韓国大手の生命保険会社であり、将来的な金融持ち株会社化を視野に、非保険事業の拡大策として貯蓄銀行の買収を検討していた。

あわせてSBIは、教保生命保険に対する出資比率を現在の約9%から20%超に引き上げ、同社を持ち分法適用関連会社とすることで合意している。

SBI貯蓄銀行は2024年12月期に営業収益1594億円、営業利益113億円、純資産1895億円を計上。
譲渡価額は約900億円(約9000億ウォン)。