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亀田製菓、菓子製造の米国子会社MGCをカナダ社傘下の米企業に譲渡

亀田製菓は、米国子会社でオーガニック・グルテンフリークラッカーなどを製造するMary’s Gone Crackers, INC.(MGC、ネバダ州)を売却する。原材料価格の高騰などにより業績が急速に悪化し、同社は債務超過に陥っていた。これにより、米国事業の再構築を図り、今後は現地菓子メーカーTH FOODS, INC(イリノイ州)に経営資源を集中させる方針。TH FOODSは現在、三菱商事との折半出資で持ち分法適用関連会社だが、6月に完全子会社化を予定している。

MGCの2023年12月期の業績は、売上高51億6000万円、営業損失8億7600万円、純資産はマイナス53億3000万円。

譲渡先は、カナダの食品会社Dare Foods, LTD.傘下のROSSEAU INCORPORATED(米デラウェア州)。譲渡予定日は2025年4月30日(米東部時間)で、譲渡に先立ち、MGCへの約86億円の貸付債権をDES(債務の株式化)により整理した上で、全株式を譲渡する。譲渡価額は非公表。