九州フィナンシャルグループ、パステムソリューションズを子会社化

九州フィナンシャルグループは、傘下の鹿児島銀行(鹿児島市)を通じて、2025年10月以降に設立予定のICTソリューション企業「パステムソリューションズ」(同)を完全子会社化する方針を明らかにした。金融の枠を超えたデジタル事業の展開を加速し、地域経済の活性化や顧客支援のさらなる強化を図る。
パステムソリューションズは、情報通信技術を活用したソリューションの提供を主軸に事業を展開する予定で、銀行業の高度化や地域の利便性向上などを目的とする「他業銀行業高度化等会社」としての認可取得が、同社の買収条件となっている。
取得価額は非公表で、子会社化の時期は2025年10月以降を見込む。
鹿児島銀行は、2022年4月に「地域社会のデジタル化をリードする企業グループ」を掲げたデジタル戦略グランドデザインを策定。以降、自治体や地域企業へのデジタル支援を進めており、2024年度には内閣府の「地域デジタル化支援促進事業」において間接補助事業者に選定されている。今回の取り組みは、同戦略の一環として、地域密着型のデジタルソリューション事業の拡充を目指すものだ。