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トヨタ自動車、独ダイムラーとの合弁持株会社の傘下で日野と三菱ふそうを経営統合

トヨタ自動車は、子会社の日野自動車と独ダイムラートラックの子会社である三菱ふそうトラック・バスを、2026年4月1日付で新設する持株会社の傘下に経営統合する方針を明らかにした。両社のCASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)技術を融合させることで、グローバルにおける商用車事業の競争力強化を図る。

統合スキームでは、日野自動車を株式交換により完全子会社とし、三菱ふそうを株式交付による子会社とする。これにより、日野はトヨタの連結子会社から外れることとなる。

新会社にはトヨタとダイムラーがそれぞれ25%ずつ出資する計画だが、議決権比率はダイムラーが26.7%、トヨタが19.9%となる見通し。新会社のCEOには、現三菱ふそうCEOのカール・デッペン氏が就任する予定。将来的には、同社の東京証券取引所プライム市場への上場も視野に入れる。

日野自動車は1942年に設立。2025年3月期の連結業績は、売上高1兆6,900億円、営業利益574億円、最終損益は2,170億円の赤字を計上している。