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ヤマト モビリティ & Mfg.、香港で射出成形製品販売の香港大和工貿を中国企業に譲渡

射出成形品および物流機器の製造・販売を手がけるヤマト モビリティ & Mfg.株式会社は、香港大和工貿有限公司(本社:香港)の株式60%を譲渡し、事業ポートフォリオの見直しを図る。譲渡予定日は2025年6月30日。経済環境の変化や市場構造の転換を背景に、当該子会社の業績が悪化していたことから、グループ全体の経営資源を収益性の高い分野へ集中させる狙いがある。

譲渡先は、電子工業品や半導体材料の製造を行う江蘇特麗亮新材料科技有限公司(中国・江蘇省)が51%、新興企業への投資やアパレル製品の製造・販売を行うジェーシーテクノロジー株式会社(大阪市)が9%を取得する。譲渡価額は非公表。

香港大和工貿有限公司は、日系企業向けに射出成形製品を提供しており、2025年3月期には売上高116億円を計上。一方で、営業損益は2020万円の赤字、純資産は10億8000万円だった。

ヤマト モビリティ & Mfg.は今後、収益性と成長性の観点から事業の再構築を進め、経営効率の向上と持続的な企業価値向上を目指すとしている。