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セーレン、ユニチカが展開する岡崎事業所の繊維事業を取得

繊維事業を展開するセーレンは、経営再建中のユニチカおよびその子会社・日本エステル(大阪市)が愛知県岡崎市の岡崎事業所で手がける繊維事業を承継する。ユニチカが2024年11月に発表した繊維事業からの撤退方針を受け、日本の繊維産業の製造・技術基盤の維持や、雇用の継続といった観点から事業継承を決断した。

岡崎事業所は、国内最大規模のポリエステル重合設備に加え、不織布および衣料繊維の製造設備を有する重要拠点だが、コスト高などを背景に近年は業績が低迷していた。

セーレンは、ユニチカが同事業を会社分割して設立する新会社の全株式を取得し、子会社化する方針。取得価額は現時点で未定で、取得完了は2025年12月末を予定している。