センコーグループホールディングス、宝飾品販売のベリテをTOBで子会社化

センコーホールディングスは、物流を中心とする既存事業の拡大に加え、成長分野での新規事業創出・育成を重点戦略に掲げている。その一環として、小売事業の展開を加速させるべく、宝飾品販売大手ベリテを子会社化する。
センコーは、ベリテの親会社であるジュエルソース・ジャパン・ホールディングス(横浜市)が保有する全株式(50.18%)を、株式公開買い付け(TOB)によって取得する。TOB成立後も、ベリテは東証スタンダード市場への上場を維持する。
買付価格は1株あたり340円で、TOB公表前日の終値(374円)から9.09%引き下げたディスカウント価格。買付予定数の下限は50.18%で、親会社の保有分と同水準とする。買付予定数の上限は所有割合60%にあたる1628万645株としたが、ディスカウント価格のため一般株主からの応募はほぼ見込まれていない。最大買付代金は約55億3500万円となる。
買付期間は8月12日から9月8日までの20営業日で、決済開始日は9月16日。公開買付代理人は東海東京証券が務める。
ベリテはTOBに賛同する一方、株主に対しては応募の可否を自身で判断するよう求めている。
同社は1948年、大久保時計店として創業。その後、オオクボ、ジュエル ベリテ オオクボを経て2008年に現社名へ変更した。1991年に東証2部に上場し、2022年4月に東証スタンダード市場へ移行した。