住友商事、子会社のSCSKをTOBで非公開化

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区)は、連結子会社であるシステムインテグレーター大手のSCSK株式会社をTOB(株式公開買い付け)により完全子会社化する。
同社は、デジタル・AIを活用した新たな価値創造モデルの構築と社会への提供を掲げており、SCSKをその中核を担うデジタルソリューション事業会社と位置付けている。両社のさらなる成長に向け、機動的な協業を進める体制を整える必要があると判断し、少数株主の存在により迅速な意思決定が制約される可能性を踏まえて、SCSKの非公開化を決定した。

SCSKは本TOBに賛同し、株主に応募を推奨している。TOB成立後、同社は東証プライム市場への上場を廃止する予定。

買付主体は住友商事の完全子会社であるSCインベストメンツ・マネジメント株式会社(東京都千代田区)。買付価格は1株あたり5700円で、公表前営業日の終値4258円に対して33.87%のプレミアムを付与。買付予定数は1億5470万1633株、下限は所有割合16.1%に相当する5034万7400株。買付代金は約8817億円を見込む。買付期間は2025年10月30日から12月12日までの30営業日で、決済開始日は12月19日。公開買付代理人はSMBC日興証券株式会社が務める。

SCSKは1969年に住商コンピューターサービスとして設立。1989年に東証2部上場、1991年に東証1部に指定替え(2022年4月に東証プライム市場へ移行)。2005年に住商エレクトロニクスと合併、2010年にCSKと経営統合し、翌2011年に現商号へ変更した。