ノーリツ、小型ポンプ・水処理の荻原製作所を簡易株式交付で子会社化

株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市)は、温水空調分野の基幹部品を供給する株式会社荻原製作所(本社:長野県伊那市)を株式交付により子会社化する。高付加価値商品および環境配慮型商品の拡大を通じた「稼ぐ力」の強化を目指す同社の取り組みの一環で、垂直統合による収益基盤と品質管理体制の強化を図る。

荻原製作所は1946年に創業し、小型ポンプや水処理装置の設計・製造・販売を手がける企業。長年にわたりノーリツの温水空調分野における基幹部品供給を担い、高い技術力を有している。2024年10月期の業績は、売上高33億2,000万円、営業損失6,020万円、純資産17億9,000万円。ノーリツはすでに同社株式の32.5%を保有している。

株式交付の予定日は2025年12月19日。株式交付比率はノーリツ1:荻原製作所11.85で、荻原製作所の普通株式1株につきノーリツの普通株式11.85株を割り当てる。荻原製作所が発行する8万1,000株のうち、1万4,977株を下限として株式交付を実施する予定。

今回の子会社化により、ノーリツは生産から供給までの一貫体制を強化し、部品供給の安定化と高品質な製品開発を推進。グローバルな温水関連市場での競争力向上を図る。