業界ニュース NEWS

第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行、2027年4月に持ち株会社方式で経営統合へ

人口減少などを背景に、地域経済を取り巻く環境が一層厳しさを増す中、第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟市)と群馬銀行(前橋市)が経営統合に向けた動きを進めている。ともに総資産10兆円超の地方銀行であり、統合により全国でもトップクラスの規模を誇る地方銀行グループの誕生が見込まれる。

両行は2021年に、営業エリアが隣接する地理的特性を生かし、連携強化を目的とした「群馬・第四北越アライアンス」を発足。これまでに協業や情報共有を通じて関係を深めてきた。

今後は、現在の第四北越FGの社名を変更して統合持株会社とし、その傘下に群馬銀行と第四北越銀行を置く体制とする。群馬銀行は東証プライム市場から上場廃止となる予定。なお、両行の銀行としての合併は予定していない。統合持株会社の新社名や本社所在地については今後詰められる見通し。

2024年12月末時点の財務指標は、

  • 第四北越銀行:総資産10兆8301億円、預金等残高8兆6042億円、貸出金残高5兆5411億円
  • 群馬銀行:総資産10兆6119億円、預金等残高8兆6306億円、貸出金残高6兆7904億円

また、2025年3月期の当期純利益予想は、第四北越銀行が280億円、群馬銀行が400億円となっている。