大和ハウス工業、住友電設をTOBで子会社化

大和ハウス工業株式会社は、電気・通信工事に強みを持つサブコン(設備工事会社)である住友電設株式会社を、株式公開買付け(TOB)により子会社化すると発表した。データセンターや半導体工場における受注拡大を図るとともに、電気・通信工事分野での協業や、インドネシア・タイ・シンガポールなど海外事業の強化を目指す。
住友電設は本TOBに賛同しており、株主に対して応募を推奨している。買付けが成立した場合、同社株式は東京証券取引所プライム市場から上場廃止となる見込み。
買付価格は1株あたり9,760円で、公表前営業日の終値(7,620円)に対して28.08%のプレミアムを付与。買付予定数は17,362,680株で、下限は所有割合11.03%に相当する3,880,000株。買付代金総額は約1,694億円。
買付期間は2025年10月31日から12月15日までの30営業日で、決済開始日は12月22日。公開買付代理人はみずほ証券株式会社、復代理人は楽天証券株式会社が務める。
住友電設の株式50.66%を保有する住友電気工業株式会社は本TOBに応募しないが、TOB成立後に実施されるスクイーズアウトおよび住友電設による自己株式取得(取得価格1株=6,877円)を経て、最終的に大和ハウス工業の完全子会社となる予定。総取得価額は約2,920億円で、一連の手続きは2026年3月下旬の完了を見込む。
住友電設は1950年に太陽電設工業として設立。1962年に大阪証券取引所第2部に上場後、1972年に東京証券取引所第2部に上場。1985年に現商号へ変更し、住電空調と合併。1995年に東証・大証1部へ指定替え、2022年4月に東証プライム市場へ移行している。











