サンユー建設がMBO、株式非公開化へ

建設事業や不動産事業、ホテル運営などを手がけるサンユー建設株式会社は、経営陣によるMBO(Management Buyout:経営陣による買収)を通じて株式を非公開化すると発表した。建築事業周辺領域への展開や新規事業の開拓、迅速な意思決定を可能にする組織改革を進めるうえで、短期的な業績や株価変動に左右されない経営体制の構築を目指す。また、上場維持に伴うコスト削減も狙う。
MBOの実施主体は、同社代表取締役社長の馬場宏二郎氏と副社長の馬場雄一郎氏が代表を務めるカバロ企画株式会社(東京都大田区)。サンユー建設は本TOB(株式公開買付け)に賛同し、株主に応募を推奨している。
買付価格は1株あたり1,600円で、公表前営業日の終値1,171円に対して36.64%のプレミアムを加えた。買付予定数は205万9,981株、下限は95万7,500株(所有割合23.94%)。買付総額は約32億9,500万円。買付期間は2025年11月13日から12月25日までの30営業日で、決済開始日は2026年1月6日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、復代理人は三菱UFJ eスマート証券が務める。
なお、創業家および資産管理会社などはTOBに応募しない。TOB成立後、株式交換を通じてカバロ企画がサンユー建設の全株式を取得し、最終的に創業家がカバロ企画の株式を保有する構図となる。
サンユー建設は1950年に堀工務店として創業。1967年に現社名へ変更し、2004年にジャスダック市場へ上場(2022年4月に東証スタンダード市場へ移行)。











