イルグルム、AIマーケティング支援ツール提供のシルバーエッグ・テクノロジーをTOBで子会社化

イルグルムは、ネット広告の効果測定などを手がけるマーケティング支援事業と、EC(電子商取引)サイト運営者向け支援事業を成長の両輪として展開している。今回、AI(人工知能)を活用したマーケティング支援ツールを提供するシルバーエッグ・テクノロジーを傘下に収めることで、顧客への提供価値と支援領域の拡大を図る。
シルバーエッグ・テクノロジーはTOB(株式公開買い付け)に賛同し、株主に応募を推奨する方針を決定。TOB成立後の手続きを経て、同社株式は東証グロース市場から上場廃止となる見通しだ。
買付価格は1株770円で、TOB公表前日の終値609円に対し26.44%のプレミアムを上乗せした。買付予定数は217万3957株で、うち118万1700株(所有割合39.7%)を下限に設定。買付代金は16億7300万円となる。
トーマス・アクイナス・フォーリー社長は、保有する53.94%(160万5800株)のうち半数の26.97%をTOBに応募する。一方、残る半数は応募せず、TOB成立後に1株440円でイルグルムへ譲渡する契約を結んでいる。これらを合わせた買収総額は約20億2700万円に達する。
買付期間は2025年11月17日~2026年1月6日の31営業日で、決済開始日は2026年1月14日。公開買付代理人は東海東京証券が務める。
シルバーエッグ・テクノロジーは1998年にトーマス氏が設立し、2016年に東証マザーズ市場へ上場(2022年4月に東証グロース市場へ移行)。AIを活用したレコメンド技術やマーケティング支援サービスで知られている。











