ホギメディカル、米カーライルによるTOBで株式を非公開化

ホギメディカルは、手術で使用する消耗品を一括で提供する「プレミアムキット」や、手術運営の効率化を支援する「オペラマスター」を主力事業として展開している。医療機関を取り巻く経営環境が一段と厳しさを増す中、同社は持続的な成長を実現するため、製品ポートフォリオの再構築や営業力の強化、海外事業の拡大といった戦略的な取り組みが不可欠と判断していた。
こうした中、米投資ファンドのカーライル・グループは、ホギメディカルの製品・サービスが、医師や看護師の業務負荷を軽減するとともに、医療機関の収益性向上に寄与している点を高く評価。カーライルが有するグローバルな経営人材ネットワークや経営ノウハウと、ホギメディカルの専門的な知見を融合させることで、さらなる企業価値の向上が見込めると判断した。
これらを踏まえ、ホギメディカルは、カーライルの経営資源を活用しながら中長期的な視点で企業価値の最大化を図ることが最適と判断し、TOB(株式公開買い付け)による非公開化を決定した。
TOBの実施主体は、カーライルが設立した買収目的会社TCG2509(東京都千代田区)。買付総額は1443億円で、買付価格は1株あたり6700円とし、公表前営業日の終値6580円に対して1.82%のプレミアムを付与した。買付予定数は2154万8876株で、下限は所有割合66.62%に相当する1436万2400株としている。
買付期間は2025年12月18日から2026年2月5日までの30営業日で、決済開始日は2026年2月13日。公開買付代理人は大和証券。ホギメディカルは本TOBに賛同しており、株主に対して応募を推奨している。TOBが成立した場合、同社株式は東京証券取引所プライム市場から上場廃止となる見通しだ。
ホギメディカルは1955年創業。1987年に現社名へ変更し、1991年12月に東証二部へ上場。2000年3月に東証一部指定を経て、2022年4月の市場区分見直しにより東証プライム市場へ移行している。











