ソフトバンクグループ、米アンペア・コンピューティングを子会社化へ

ソフトバンクグループ(SBG)は、米カリフォルニア州に拠点を置く半導体設計企業「アンペア・コンピューティング」を子会社化する方針を明らかにした。アンペアは、次世代のクラウドコンピューティングや人工知能(AI)分野に特化した、高いエネルギー効率を持つ半導体の設計を手がけている。
SBGは、既に英半導体設計大手アームを傘下に収めており、今回の買収によりアームの設計力を補完し、グループ全体の技術基盤の強化を狙う。
アンペアは2017年に設立され、2024年12月期の業績は、売上高24億6000万円に対し、営業損失763億円、純資産はマイナス2260億円と赤字が続いている。現在の株主構成は、米投資ファンドのカーライル・グループが59.65%、米ソフトウェア大手のオラクルが32.27%、アームの関連企業が8.08%を保有している。
買収額は約65億ドル(日本円で約9730億円)で、2025年後半の取得完了を見込む。買収は、SBGの米国子会社である「Silver Bands 6(US) Corp.」を通じて、アンペアの全株式(間接所有分を含む)を取得する形で実施される予定。