久光製薬がMBO、株式非公開化へ

久光製薬は、競争の激化や国内医薬品市場の成熟、品質要求の高度化が進む事業環境を踏まえ、短期的な業績や株価動向に左右されない経営体制への移行が必要と判断した。創業家出身の中冨一榮社長が全株を保有し、久光製薬株の2.51%を所有する資産管理会社タイヨー興産(福岡県久留米市)が、MBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施し、同社株を非公開化する。久光製薬は本TOBに賛同し、株主に応募を推奨している。
MBO成立後は、基礎的医薬品の指定獲得に向けた取り組みの強化に加え、マイクロニードル技術を活用した新規薬剤の研究開発、米国やアジアにおける製品ラインナップの拡充によるシェア拡大など、中長期的な成長に向けた投資を加速させる。
買付価格は1株6082円で、TOB公表前営業日の終値4500円に対して35.16%のプレミアムを付与した。買付代金は約3934億円となる。
買付予定数は6468万1878株で、下限は4111万9400株(所有割合58.33%)。買付期間は2026年1月7日から2月19日までの30営業日で、決済開始日は2月27日。公開買付代理人はSMBC日興証券が務める。
創業家およびその資産管理会社が保有する約5.56%の株式については、TOBに応募しない。TOB成立後、不応募株主とタイヨー興産との間で株式交換を実施し、最終的に創業家とその資産管理会社が、タイヨー興産を通じて久光製薬の全株式を保有する体制とする。
久光製薬は1903年に医薬品の製造販売を目的として「久光兄弟」として創業。1951年に三養基製薬、田代鉱機工業と合併し、1962年に東証2部へ上場、1965年に現社名へ変更した。1972年に東証1部へ指定替えされ、2022年4月には東証プライム市場へ移行している。











