ブラザー工業、MUTOHホールディングスをTOBで完全子会社化

プリンター大手のブラザー工業は、業務用大判プリンターを手がけるMUTOHホールディングスをTOB(株式公開買い付け)により子会社化する。産業用プリンター分野の製品ラインナップを拡充するとともに、両社の経営資源を融合し、開発力やコスト競争力、企業価値の向上を図る。

ブラザー工業は、成長分野と位置付ける産業用プリンター領域で事業基盤を強化する狙い。一方のMUTOHホールディングスは、中核事業であるプリンター販売台数の減少傾向を背景に、製品力・技術力の強化を含む構造改革が不可欠と判断し、グループ参画を決めた。

買付価格は1株7,626円で、公表前営業日の終値2,962円に対し157.46%のプレミアムを付与する。買付代金は約350億円。買付予定数は458万9,644株で、下限は所有割合66.29%に相当する304万2,700株とする。

買付期間は2026年2月5日から3月23日までの30営業日で、決済開始日は3月30日。公開買付代理人はみずほ証券、復代理人は楽天証券が務める。

MUTOHホールディングスは本TOBに賛同し、株主に応募を推奨している。TOB成立後、同社は東京証券取引所スタンダード市場への上場を廃止する予定。

MUTOHホールディングスは1952年に武藤目盛彫刻として創業。1983年に東証2部へ上場し、1985年に東証1部へ移行した。2007年に持ち株会社体制へ移行し現社名に変更。2022年4月からは東証スタンダード市場に上場している。