伊藤忠商事は、建設・不動産分野でのアライアンス強化を通じて不動産開発事業の基盤を築いてきたが、新築開発コストの高騰や人手不足による工期長期化などを背景に、今後の収益力に課題があると判断。新たな収益拡大機会として、築年数を経たオフィスビルを対象とするリノベーション分野に着目し、同領域での提携強化を進める。
一方、サンフロンティア不動産は、都心オフィスビルの再生を主力とする「不動産再生事業」を展開しており、伊藤忠グループの資金力やネットワーク、資機材の安定調達力の活用が事業拡大に資すると判断した。
両社は資本業務提携契約を締結し、その一環として伊藤忠商事はTOB(株式公開買い付け)と第三者割当増資の引き受けを通じ、サンフロンティア不動産株式20.05%を取得する。
TOBの買付主体は特別目的会社SI(東京都港区)。買付価格は1株2800円で、公表前営業日の終値2570円に対し8.95%のプレミアムを付した。買付予定数は665万6900株で、下限は設定しない。買付代金は約186億円。買付期間は2026年2月26日から4月9日までの30営業日で、決済開始日は4月16日。公開買付代理人は野村証券。
サンフロンティア不動産はTOBに賛同する意見を表明したが、応募の可否は株主の判断に委ねるとしている。
また、伊藤忠商事は第三者割当増資により550万株を1株2438円で引き受ける。引受額は約134億円で、払込期日は4月1日。TOBと合わせた取得総額は約320億円となる。












