業界ニュース NEWS

コニカミノルタ、MPMサービスの英国子会社をadm Groupに譲渡

コニカミノルタ(証券コード:4902)は、構造改革の一環として、MPM(マーケティング・プリント・マネジメント)事業を展開する英国子会社Konica Minolta Marketing Services Holding Company Limited(ロンドン)を、マーケティング支援を手がける英国のadm Group Limitedに譲渡する。譲渡対象は同社を含むグループ26社。譲渡価格は非公表で、完了時期は2025年4月から9月を見込む。

MPM事業は、顧客企業の拠点にスタッフを常駐させ、販促用印刷物の企画・制作・運用までを一貫して担うサービス。コニカミノルタは同事業を「非重点」に位置づけ、選択と集中を掲げた構造改革の中で譲渡を決定した。

同社はこれまで、遺伝子検査子会社アンブリー・ジェネティクス(2025年2月に約840億円で売却)の不振なども背景に、3期連続で大幅な営業・最終赤字を計上。既存事業を「強化」「収益堅守」「非重点」「方向転換」の4区分に整理し、事業再編を進めてきた。今回のMPMサービス事業の譲渡により、構造改革の完遂を図る。

譲渡先のadm Groupは、世界33カ国に拠点を展開し、グローバル企業に対してブランド構築やマーケティング活動を支援するサービスを提供している。

譲渡対象のKonica Minolta Marketing Services Holdingの2024年3月期の業績は、売上高308億円、純資産28億円。