野村ホールディングスは、オーストラリアの金融大手マッコーリー・グループから、米国のパブリック・アセットマネジメント事業を取得する。これにより、運用資産残高（AUM）は約7,700億ドル（約108兆円）へと拡大し、海外顧客比率は35％超となる見通し。顧客ニーズに対する対応力の強化と、グローバルでのプレゼンス向上を図る。

対象事業は1929年創業のDelaware Investmentsを前身とし、AUMは約1,800億ドル（約25兆8,400億円）。顧客構成は個人投資家向け50％、保険会社向け35％、その他機関投資家向け15％で、商品構成は株式50％、債券40％、マルチアセット10％となっている。

買収後も現経営陣が事業運営を継続する予定で、あわせてマッコーリーとは米国の富裕層向けオルタナティブファンド分野での協業も進めていく。

取得価額は18億ドル（約2,584億円）で、クロージングは2025年12月末を予定している。