アジアパイルホールディングス、コンクリートパイル製造子会社のミャンマーVJPを現地合弁パートナーに譲渡

基礎工事用コンクリートパイルの製造を手がけるアジアパイルホールディングスは、ミャンマー情勢の混乱が長期化していることを受け、現地子会社VJP Co., Ltd.(ティラワ経済特区)の全保有株式(出資比率60%)を、現地合弁パートナーであるMyanmar V-Pile Co., Ltd.(ヤンゴン)に譲渡する方針を決定した。
VJPは2015年に設立されたが、2021年2月のクーデター以降、同国の政情不安が続き、事業活動は実質的に停止。正常化の見通しも立たないことから、同社は同地域での事業継続を断念する。2025年3月期の業績は売上高1150万円、営業損失4450万円、純資産は2億4400万円。
株式譲渡の実施は、ティラワ経済特区管理委員会の正式承認が前提であり、譲渡価額および譲渡予定日は非公表となっている。
なお、アジアパイルホールディングスは本件に伴い、2025年3月期決算において約4億9500万円の事業撤退損を特別損失として計上する予定。