ラクスル、米ゴールドマン・サックスと組みMBOで株式を非公開化

印刷・広告のプラットフォーム事業を展開するラクスルは、積極的な投資による事業規模の拡大を図るうえで、短期的な業績や株価に左右されない経営体制が必要と判断し、株式の非公開化を決定した。これにより、M&Aの推進や既存事業・新規事業への投資を強化する方針だ。米ゴールドマン・サックスと連携し、MBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。
TOB終了後は、創業者の松本恭攝会長と永見世央社長が議決権の50%を保有し、引き続き経営を担う。
買付主体はゴールドマン・サックス傘下のR1(東京都港区)。買付価格は1株あたり1710円で、公表前営業日の終値(1250円)に対して36.8%のプレミアムを付与した。買付代金総額は約1044億円。買付予定株数は6106万2650株で、下限は3969万9100株(所有割合66.6%)。
買付期間は2025年12月12日〜2026年2月4日(33営業日)。決済開始日は2026年2月12日。公開買付代理人は野村証券。ラクスルはTOBに賛同し、株主に応募を推奨しており、東証プライム市場への上場は廃止される見通し。
TOB成立後には、松本会長と永見社長の資産管理会社がR1の祖父母会社に再出資を行う予定。最終的には、ゴールドマン・サックスが議決権比率50.00%、松本氏の資産管理会社が23.68%、永見氏の資産管理会社が26.32%を保有する体制となる。
ラクスルは2009年に設立。2018年に東証マザーズ市場へ上場し、2019年に東証1部(現プライム市場)へ市場変更していた。











