中外製薬、国内バイオベンチャーのレナリスファーマを子会社化

中外製薬は、指定難病であるIgA腎症の新薬「sparsentan」に関して、日本、韓国、台湾における独占的開発・販売権を取得するため、同薬を開発・販売するレナリスファーマ(東京都中央区)を子会社化することを決定した。IgA腎症は進行すると腎移植や透析が必要となるが、既存治療では十分な効果が得られないケースも多く、新たな治療法の確立が求められている。中外製薬は経営戦略の柱の一つとして「革新的な医薬品の提供」を掲げており、今回のsparsentan獲得はその戦略的投資の一環となる。
取得価額は150億円で、取得予定は2025年11月末。レナリスファーマの全株式を取得する予定である。さらに、sparsentanの承認状況に応じて最大160億円の追加支払いが発生するほか、日本、韓国、台湾での同薬の純売上高に連動した対価も支払うことになる。
 
 







 
 



 
  
  
 