トーセイ、運用管理するファンドを通じてサンケイリアルエステート投資法人をTOBで非公開化

首都圏を中心に不動産の開発・再生事業を手がけるトーセイは、サンケイリアルエステート投資法人の投資口価格が純資産価値(NAV)を下回る、いわゆるNAV倍率1倍割れの状態が続いていることを受け、TOB(公開買い付け)およびスクイーズアウトを通じて全投資口を取得し、非公開化する。非公開化により、投資法人の立て直しを図る。

これに対し、サンケイリアルエステート投資法人も、非公開化によって中長期的な視点で資産価値向上策を機動的に実行できる点を評価し、TOBへの賛同を表明した。

同投資法人は、フジ・メディア・ホールディングス傘下で不動産事業を担うサンケイビル(東京都千代田区)がスポンサーを務める。フジはアクティビストから不動産事業の再編を求められており、サンケイビルも保有する投資口の全てをTOBに応募する契約を締結した。TOB成立後はスクイーズアウト手続きを経て上場廃止となる見通し。

買付主体は、トーセイ傘下のトーセイ・アセット・アドバイザーズ(東京都港区)が投資一任契約に基づき運用管理するファンド、Tiger投資事業有限責任組合(東京都渋谷区)およびLion投資事業有限責任組合(同)。

買付代金は約584億円。買付価格は1投資口あたり12万5000円で、TOB公表前営業日の終値10万3000円に対し21.4%のプレミアムを付与した。買付予定数は46万7099口で、下限は所有割合53%に相当する24万7563口。

買付期間は2026年1月7日から2月19日までの30営業日。決済開始日は2月27日で、公開買付代理人はSMBC日興証券。

サンケイリアルエステート投資法人は2018年設立、2019年にJ-REIT市場へ上場している。