イクヨ、貴金属買い取り・販売のアプレを子会社化

自動車内外装部品の製造を主力とするイクヨ(証券コード:7273)は、循環型経済(サーキュラーエコノミー)への事業展開の一環として、貴金属の買い取り・販売・精錬などを手がけるアプレ(東京都台東区)を子会社化する。取得予定日は2025年8月31日。取得価額は最大38億6,000万円。
取得対象は、国内投資ファンドのリサ・パートナーズ(東京都港区)が保有するアプレ株式の全53.81%。イクヨは今後、他の株主との協議が整い次第、残る株式の追加取得も検討するとしている。
アプレは1998年設立で、2024年4月期の業績は、売上高1,637億円、営業利益9億2,100万円、純資産24億7,000万円。貴金属のリユース・リサイクル事業を展開しており、イクヨは同社の機能を取り込むことで、将来的にはBEV(バッテリー式電気自動車)関連のレアアース供給網への参入を視野に入れる。
今回のM&Aは、イクヨにとって新規事業の柱となるサステナブルビジネスへの本格参入を意味する重要なステップとなる。