漢方薬大手のツムラは、中国市場における生薬・飲片事業の強化を目的に、上海虹橋中薬飲片有限公司(上海市)の株式51%を取得し、子会社化する。傘下の津村(中国)有限公司(上海市)を通じて持分を取得する方針で、取得時期は2025年7月を予定している。
上海虹橋中薬飲片は、生薬および飲片(刻み生薬)の製造・卸売などを手がけ、中国国内に広く販売網を展開している。2024年12月期には、売上高210億円、営業利益42億8,000万円、純資産47億円を見込む。
取得価額は約233億円。今回の出資を通じて、ツムラは中国国内における安定的な原料調達と品質管理体制を一層強化し、同国での事業拡大を図る。