三菱マテリアルなど4社、銅の購入・販売事業を統合

三菱マテリアルの銅製錬事業は、海外競合の台頭により、鉱山会社から銅精鉱を調達する際の条件が大きく悪化している。こうした状況を受け、同社はJX金属・三井金属・丸紅が共同出資するパンパシフィック・カッパー(PPC、東京都港区)と、銅の購入・販売機能を統合する。

銅精鉱の調達を一括化することでスケールメリットを創出し、コスト削減と国際競争力の強化につなげる狙い。受け皿となる新会社をPPCが新設し、三菱マテリアルは対象事業を会社分割によって移管する形式となる。

譲渡価額および譲渡予定日は現時点で未定。

なおPPCの出資比率は現在、JX金属47.8%、三井金属32.2%、丸紅20%。今回の再編により三菱マテリアルも出資に参加し、PPCは4社による持ち分法適用関連会社となる見通し。