ネツレン、建築用プレキャスト・コンクリート部材メーカーのドーケンを子会社化

高周波熱処理大手のネツレンは、建築業界における人手不足や高齢化の進行に伴い、施工現場での工期短縮や品質管理の重要性が高まっていることから、プレキャスト・コンクリート製品の需要拡大に着目した。
この方針のもと、ネツレンは建築用プレキャスト・コンクリート部材を手がけるドーケン(福岡県飯塚市)を連結子会社化する。ドーケンは1974年に設立され、主に高層建築物向けに納入実績を持つ企業であり、ネツレンの高強度鋼材製造との相互補完的なシナジーが期待されている。2024年9月期の業績は、売上高31億5000万円、営業利益3860万円、純資産6億3600万円。
ネツレンはドーケンの株式83.3%を取得する予定で、取得価額は19億1500万円。取得は2段階で行われ、まず2025年4月10日に58.3%を、続いて7月15日に25.0%を取得する計画となっている。