化学メーカーのトクヤマは、JSR(東京都港区)が展開する体外診断用医薬品事業を取得し、成長分野と位置づけるヘルスケア事業の強化に乗り出す。
今回の取得により、粒子や抗体を活用した免疫試薬の製品化能力を自社に取り込み、開発期間の短縮や高収益型試薬ビジネスの早期確立を目指す。さらに、同社の体外診断薬子会社である**エイアンドティー(神奈川県藤沢市)**との相乗効果も期待される。
本件は、JSRが体外診断用医薬品事業の一部を会社分割により新設会社へ移管した上で、トクヤマがその新会社の全株式を取得する形で実施される。取得価額は820億円、取得予定日は2025年10月1日となっている。