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日本調剤、投資ファンド・アドバンテッジパートナーズのTOBで非公開化

調剤薬局大手の日本調剤は、アドバンテッジパートナーズ(東京都港区)が実施する株式公開買付け(TOB)により株式を非公開化し、経営基盤の強化を目指す。

アドバンテッジパートナーズは、北米やアジアのヘルスケア分野で20年以上の投資実績を持つ専門投資会社LYFE Capitalの出資も受けており、日本調剤の事業価値最大化に向けた支援を行う方針だ。

日本調剤は、2025年3月末時点で筆頭株主で元社長の三津原庸介氏(22.17%保有)を含む創業者一族が所有する株式42.64%について、公開買付応募契約を締結しており、TOBに応募する予定。また、創業者一族の資産管理会社マックスプランニングが保有する株式19.48%についてもTOB後に譲渡契約を結び、最終的に日本調剤を完全子会社化する見込み。

買付価格は1株あたり3,927円で、公表前営業日の終値3,600円に対して9.08%のプレミアムが付けられた。

買付予定数は2,414万6,179株で、下限は発行済み株式の約47%にあたる1,407万8,200株。買付代金総額は約1,178億円。買付期間は2025年8月1日から9月16日までの31営業日で、決済開始日は9月24日。公開買付代理人は大和証券が務める。

日本調剤はTOBに賛同しており、株主に対して応募を推奨している。