SOMPOホールディングスは、米国を中心に損害保険事業を展開する**アスペン・インシュアランス・ホールディングス（本社：英領バミューダ）**を買収することで合意した。アスペンはサイバー保険、役員賠償責任保険、航空保険など専門性の高いスペシャリティ保険を手がけており、現在はニューヨーク証券取引所に上場している。

SOMPOは2017年、米損害保険大手エンデュアランス・スペシャリティ（現SOMPOインターナショナル・ホールディングス＝SIH）を約6,800億円で買収し、SIHを中核に海外展開を進めてきた。今回のアスペン買収により、SIHがこれまで基盤を持たなかったロイズ市場への参入が可能となり、グローバルにおけるスペシャリティ分野の競争力強化が期待される。

アスペンの2024年12月期業績は、グロス保険料6,790億円、連結税引前利益684億円、純資産4,970億円。買収は傘下のEndurance Specialty Insuranceを通じて実施し、1株あたり37.5ドル（約5,600円）で全株式を取得する。総額は約5,195億円（このほかアドバイザー費用など約22億円）。アスペンの取締役会は全会一致で買収に賛同しており、各国当局の認可を経て2026年上期中の完了を見込む。